バリアレスツアーin 京都 (2019バリアレスシティイベント)


参加者(車いすユーザー)40代 1名 50代 3名 とその家族 車いすユーザーはすべて男性

■参加者の状況 T7損傷 両下肢麻痺 常時車椅子 車いす常用 T3 車いす常時使用 L1損傷 車いす常用


  930、チャーターしたマイクロバス到着。29人乗りのバスの後ろ2列、8席をはずして、リフトと車いすのまま乗り込めるスペース(車いす3台分)を確保している。

コースの説明、途中ピックアップの場所の確認。

 

10:00、バス乗り込み。リフトを使って一人約1分弱。1005にはホテル出発。
車いすから移乗できる人は、バス内で移乗し、出発。

10:20、三十三間堂到着。係員の女性も慣れており、車いすを誘導し手早く車輪を拭いてくれる。
1/15のスロープを本堂の高さ約1.5mまで上がる。
延長約25m
本堂出入口に増築されている建物全体がスロープになっている。
床にはカーペットが敷き詰められているので、車いすでの移動にも気を遣わずに済む。

  頻繁にやってくる団体客をうまくやり過ごせば、ゆっくりと見学できる。
視覚障がい者の為の手で触れる建築模型、仏像のレプリカが秀逸。
11:00
、本堂を出て遊歩道へ。バスの運転手には20分ほどの遅れを連絡。本堂内では写真が撮れないので、遊歩道の途中で記念撮影。一周約20分。
11:20にはバスへ。

  11:25 バスにて三十三間堂出発。昼食場所イタリアンレストランSoDoH※には11:40着。12:00までには20分ほどあるので、1年坂、2年坂へ。
暖簾のかかった町屋を使ったスタバが珍しい。お土産屋や飲食店が並ぶが、どこも入口に1段の段差がある。

 

  ※日本画の巨匠竹内栖鳳が昭和のはじめに構えた私邸を改装したレストラン

12:00 レストランSoDoHへ。日本画家の自宅兼アトリエという広大な屋敷と庭。


門からレストラン(母屋)までは曲がった坂を上るが、アスリートであるため自走できた。しかし、一般の車いすユーザーであれば、介助が必要な斜度。

SoDoHは、古い日本家屋だが、トイレや敷居のフラット化など細かな配慮がされている。話がはずみ、ゆっくりとイタリアンをいただき、気が付くと2時間。予定を1時間オーバー。


従業員の対応はよい。我々の他にも電動車いすの女性客がいた。庭も素晴らしく、八坂の塔もすぐ隣に見えたので、店内と庭園の鑑賞時間も欲しかった。

人数が20名を超えれば、庭を通り、別棟の会場が使える。

 

入り口に段差がなく、スムーズなアプローチになるが、乗降場所、バスの大きさなどに課題が見える。

14:10 SoDoHを出て石塀小路(いしべこうじ)に向かう。ねねの道から石塀小路は最近人気のスポット。短い区間ではあるが石畳の小道に純和風の家が連なり、情緒がある。

 

途中結構急な下り坂もあったが、さすが車いすテニスの選手達、キャスターを上げ二輪走行で滑るように下って行った

14:20 東大路を渡り祇園へ。
石畳に二階建ての置屋が並び、京情緒が味わえる。狭い露地を抜けると花見小路へ。
京都一の花街だが、外国人観光客が多く、車も通る。
西花見小路に入ると車は通らず人も少ない。
自販機も木目調に塗られている。工事用のコーンも竹を組んで作られている。
舞妓さんに変身できる店も多いが結構な値段。

   14:35 「一見さんお断り」で有名な赤い壁の「一力(いちりき)」を横目に、四条通りを渡り、花見小路を北上する。昼間のネオン街は見る影もない。・・・が、しばらく進み、巽橋を渡ると景色は一変。祇園新橋である。
もともとは、四条通りを挟み全体がこのような街だったのだが、高度成長期に主に四条通りの北側がありきたりの歓楽街になってしまい、昔ながらの祇園が二つに分かれてしまったそうである。

 

     こちらは、白川沿いで春には桜が咲き並び、新婚さんの前撮りも多い。

     

      14:45 ほぼ予定時間に大和大路でバスに乗車。慣れてくると3分ほどで乗車できる。

 

 

  川端通りを下がって、一路、西本願寺へ。

      15:00 西本願寺北の本願寺会館の駐車場で下車。砂利道の間の舗装路を通って阿弥陀堂へ。

 

  阿弥陀堂へはエレベーターで上がる。車いすの人2人プラス2人くらいは一度に乗れる。堂内は土足禁止。車いすはそのままOK。雑巾があれば車輪を拭くが見当たらない。

      木製の広い回廊には至る所に「埋木」があるが、富士の形や、紅葉や、魚など、当時の大工さんの遊び心が伝わる。阿弥陀堂から御影堂へ。

 

こちらは親鸞聖人の像がまつってある。途中の高低差は約1.6m。親鸞聖人像の頭の高さが阿弥陀如来の足元の高さになるように2つのお堂は作られているそうである。

2つのお堂と渡り廊下、どこもスロープがあり、お堂内にも車いすで入れる。20年ほど前に訪れた時には、畳の上に幅1mほどのゴムのシートが敷かれていて、車いすはそこを通るようになっていたが、今は畳の上のどこでも通ることができる。

 

今回、時間の関係で紹介できなかったが、整備された車いすトイレもそこかしこに10か所くらいある。

      15:50 バスに乗り、京都駅八条口へ。ここで、東京へ帰る2人を下す。
新幹線、駅はエレベーター等整備されている。車内にはやや難あり。

  

 

      16:10 ホテル着。解散。